妊活マン ー令和の子作りー

男目線で不妊治療からの妊娠・出産を綴ります

体外受精。受精卵を凍結保存して将来に備えた話。ー男が綴る不妊治療ー

前回までの話:子供を授からないまま結婚してから6年目、ようやく本格的に体外受精を考えていたところ海外赴任の話が決まり、不妊治療は延期に。直前になり、体外受精をして受精卵を凍結保存しておけば安心と考え、出国3か月前にクリニックを受診しプランを立ててもらった。夫35歳、妻34歳の頃である。

 

それから、採卵に向けてのホルモン投与が始まった。ここから大変なのが妻で、卵巣刺激により腹部がはれていたのを覚えている。私のしたことは精子を出したことぐらいである。あくまで念のための受精卵凍結と考えていて、自分は渡米に向けての準備の方に忙しく、改めて思い返してみても、ほとんど妻のケアはできていなかった。のちに妻に当時のことを聞いてみても、妻も働きながらだったので忙しく、何とかスケジュールをこなしたという感じでいっぱいいっぱいで、幸いなことに私への不満はなかったようだ。でも、この時の反省はのちに活かすことになる。

 

無事採卵が終わり、受精は精子を振りかけて自然に任せるやつと、ICSI(顕微授精)の両方を行い6つの胚盤胞まで成長した受精卵を確保できた。戻さないのかと先生から言われたが、英語も海外生活も不安の中で妊娠したらどう対処できるか分からないと思い、今後妊娠できなかったら、日本に戻ってきてから使おうということにした。

私たちのケースは、なかなか特殊な状況ではあるが、いざ、体外受精を考えてからのスピードは早かった。3か月以内に終わったと思う。

 

気になる金額は、50-60万だったと思う。

 

地域によって年収制限や治療の限度があるものの、助成が行われている。

2020年現在保険適応への動きが始まっているが、是非とも早く進めてほしいものである。

 

そして今後、保管料として、受精卵は年に5万円、精子も万が一の保険として年に2万円払い、凍結保存していくこととした。

夫婦によって、いろいろな考え方があると思うが、当時はこれが最善の選択と考えていた。

そして将来の子供たちを残してアメリカへ旅立った。帰ってくるのは2年後だ。