妊活マン ー令和の子作りー

男目線で不妊治療からの妊娠・出産を綴ります

35歳から精子力も落ちるってよ!(タイミング法) ー男が綴る不妊治療ー

最初の検査から1年ぐらい経った。タイミングを自分たちで考慮して試していたが、私は仕事か飲み会で、帰りはいつも遅く、妻をイライラさせることも多かった。

周りは子供を持つ友人が増える一方、実は子供がなかなかできなくて、という人の声も聞くようになった。35にまだなってないし、と、特別焦ってもいなかったが、データを見れば妊娠できる確率は確実に減りつつあった。

 

純粋に生物学的にみると、妊娠・分娩に最適な年齢は20歳代

30歳を超えると女性が自然に妊娠する可能性は少しずつ低下し、35歳くらいから急激に低下

男性でも35歳を過ぎると生殖補助医療による出産率が低下

 

一般社団法人日本生殖医学会|一般のみなさまへ 日本生殖医学会HPより

 

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https://plaza.umin.ac.jp/~jsog-art/    日本産婦人科学会の報告より

ET=embryo transfer: 胚移植

青いグラフを見てみると、体外受精をしたとしても、35歳までは40%程度の妊娠率が、35歳を過ぎると低下していくのがわかる。

 

そんな中、妻が友人から不妊専門クリニックの話を聞いてきた。男は危機感がないのか、どうしても妻主導になる。結局口コミが我々を動かす。早速受診することにした。

 

今回訪れた所は専門のクリニックだけあって、プライバシーに配慮された作りであった。お互いが向かい合わないように一方向を向いている。呼び出しも名前は呼ばれず番号制だ。コーヒーや紅茶、お茶まで飲めるようになっていて、OCEANやLEONといった30-40代向けの雑誌が揃っていた。その分待ち時間も長い。そもそも予約を取るときはいつもいっぱいで、3時以降でお待ちいただきますということになってた。いつもお疲れに見える先生が一人でやっているようなので、休む間もなく働いていると思うと何も言えない。前回行った産婦人科では子供がいて和やかだったが、ここでは皆、静かに待っている。

 

ここで、医師の指導によるタイミング法が始まった。

不妊治療界隈で話に聞く「今日だよ」のプレッシャーである。

今までは「今日あたりかな」という生理周期と妻の勘による予想日前後にランダムだったり、連日だったり隔日射撃を仕掛けていたのだが、今回はピンポイントである。外したらどうしよう、というプレッシャーはなくはない。ただ、やることやるだけだ。

 

この頃は友人の間で子作りに関する話は飲み会のネタになって、一発でできたよという話から、マカとニンニクを与えられてできた、今日だからさっさと出してって言われたり、作業だよ作業って言ってたり、萎えるよねーって言ってたり、それぞれにエピソードがある。

 

私は強いメンタルを持ってして、指定日の後も追加攻撃を加えた。

結局数か月のチャレンジも虚しく、次のステップに行くことになった。人工授精である。