アメリカの不妊治療(体外受精)でかかった費用 2020年
州や保険によって事情は違うと思いますが、かかった費用をまとめたので、参考にしていただければ幸いです。
ニューヨーク州では2020年から、一部の保険で、体外受精が保険適用になっています。
注:NY州のサイトによると101人以上の規模の会社での保険プランで適用になるようです。
私たちが入っている保険は職場で指定されていたBlue Cross Blue Shieldという所のものです。生涯で3回までという決まりはありますが、とてもありがたいことです。
金額は保険会社からの明細書を見て計算しました。
体外受精(保険適用)(1回):1100ドル!!
細かいとこまで示すと1102.16ドルでした。
体外受精834ドル(採卵234、胚移植30、エコーや採血・受診時のcopay 570)
薬代268.16ドル
1回目の胚移植で妊娠することができましたので1回分です。
ちなみに保険が効かないとすると体外受精は10909ドル、やはり100万以上です。
エコーの時と、Drの診察を受ける時に毎回copayの30ドルを払っていました。
Copayは、病院受診のたびに、内容にかかわらずかかる費用です
採卵に向けて、卵の育ちがまだかなーとなると、またエコーに来て!となるので、積み重なるとじわじわと効いてきます。
570÷30=17で少なくとも17回は通ったことが分かります。
さらに採血にも行っていますが、この時はcopayはかからず、検査代もカバーされて支払いはありませんでした。
着床前診断(希望者のみ):2710ドル
保険ではカバーされません。
もちろん受けるかどうかは自己判断になります。Drも特に勧めてきたわけではありませんが、日本では現時点では受けられないけれども、こちらでは選択できるので、受けることとしました。検査会社はigenomixという所でした。
検査する受精卵の数によって値段は変わります。
まず前払いで1500ドル払いました。採卵後、胚盤胞まで育ったのが5個で、追加で1210ドルの支払いとなりました。
病院へ払う費用と、検査会社に払う費用に分かれています。
こちらの病院では胚盤胞の組織をとる検査に5個までは1000ドル、6個以上は1500ドルとのことでした。
検査する数によって検査会社への費用が掛かってきます、1個だと300ドルで数が多くなるにつれて1個当たりの額が下がってきて、4個だと900ドル、それ以上は1個につき185ドルでした。
5個だったので、生検1000ドル、遺伝子検査1085ドル、凍結代650ドル、送料375=3110ドル??
計算が合いません・・・
凍結代がここで取られるのがおかしい気がしますが、それ抜きなら2460ドル・・・
とにかく払った額は2710ドルでした。
子宮ポリープ切除術(保険適用):480ドル
正確には480.29ドルでした。
保険でカバーされました。
検査でポリープも見つかりました。着床障害となるので手術を勧められ、採卵と、胚移植の間に手術を行いました。もちろんアメリカですので、日帰り手術です。
ちなみに保険が効かないと5127ドル。自己負担の年間限度額が200ドルで、そこを超えると大体1割負担のようです(copay除く)。
合計
約4300ドル。正確には4292.45ドル。
着床前診断にはかなりお金がかかりました。必須ではないので、初回にやる必要はないかもしれません。体外受精を繰り返してもうまくいかない時に検討するということでもいいかもしれません。体外受精に保険が効いたので、着床前診断を受ける余裕ができたとも言えます。
子宮ポリープは、なければないに越したことはありませんが、見つかった以上手術を受けるしか選択肢はありません。
体外受精だけならば、保険が効くとだいぶ気持ちも楽に治療を受けられると思います。
繰り返しになりますが、州と保険によって状況が変わると思いますので、今後治療を検討の方はご確認ください。うまくいくことを願っています。