妊活マン ー令和の子作りー

男目線で不妊治療からの妊娠・出産を綴ります

初めての精液検査 。自宅で射精した話。 ー男が綴る不妊治療ー

原因の半分は男にある⁉

男性だけに原因があるのが24%、両方に原因があるのが24%、合わせて48%の確率で男性側に原因があると報告されている。ちなみ女性だけに原因があるのは41%、両方に原因がある24%を合わせると65%。48+65>100%超えじゃないか、と一瞬考えたが、「両方」も含んでいるのでいいのか。

「原因の半数は男性」というは間違いではないのだが、男に危機意識をもたせる言い方なのだなぁと。女性が原因の方が多いじゃないか、とは言ってはいけません。割合はどうでもよくて、自分が原因の確率が約半分と考えたら検査は受けた方がいいとは理解できる。

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不妊の原因の割合 WHOの報告より

検査前の気持ち

頭では理解できるのだが、いざ検査を受けることを考えると、拒否反応を示す方が多いと思う。私の場合、やなことはやだけど、自分の結果を見てみたい気持ちもあった。迷ってる場合ではない。迷っている時間はムダである。

先輩が、「なかなか子供ができないから奥さんに検査行ってきてよと言われてさ、「絶対やだよ」って思ってたら子供出来たから行かなくて済んだ~」って言ってたのを思い出しながら、とりあえず近くの産婦人科を受診した。そこは不妊専門ではないけど、検査ができるとホームページにあったので行っみた。産科もあるので(子連れ)妊婦さんもいるのは当然だが、慣れない雰囲気であった。妻はちゃんと基礎体温をつけてから受診していたと思う。妻はホルモンの採血、私は容器を貰って後日届けるということにした。今から思うと専門ではないからそれ専用の部屋はなかったのかと思う。

いざ検査 家の、中で出す

検査の注意点は、3-4日ためてから出す、ということだけだ。

自宅から持参する場合は1時間以内に、遮光して人肌で温めて持ってきてねとのこと。

検査は平日だけだったためか、朝自分で出して、妻に持って行ってもらった。文字に書くとこれだけなのだが、いつもはこっそりしている行為を、今から出すからちょっとあっち行ってて、と部屋に閉じこもる気持ちは何とも言えない。羞恥プレイ?無防備な状態でいることを他人に知られているという危機管理上の問題に本能が反応しているのか。奥さんに手伝ってもらうという手もあるようだが、自分の手で遂行した。夫婦で検査を楽しむという考え方もあるのか?楽しむ余裕はない。スマホを取り出して画像を検索して(もちろん動画でもいいよ!)自らの手で出し切った。少ないといけないと思って、最後まで絞り切った。容器の提出は妻の手を借りて、私は仕事に向かった。

何か大きなことをやり遂げたような清々しい朝だった。

結果は問題なし、じゃあどうする

結果は、特に問題はなかった。量、濃度、運動率、奇形率が調べられて、前進運動率が重要のようだった。

量は多いですね~と言われた。正常2ml(今は1.5mlのよう)以上の所、4mlだった。素直には喜べなかった。

妻のホルモン検査も特に異常はなかった。

精液検査は2回することが勧められている。しかし1回やってOKなら2回目やる意味は少ないと考えた。二人とも異常はなかったんだからまぁいいか、と「治療」には進まず、もう少し様子を見ようかという自分たちの結論を出した。最初から不妊専門クリニックに行っていたら違った道があったかもしれない。