それって不妊じゃね?ー男が綴る不妊治療ー
自分が不妊治療をするなんて、思ってもみなかった。
結婚したのは28歳の時だった。妻は一個下。
年々晩婚化が進み、2018年の初婚年齢の平均は男性31.1歳、女性29.4歳らしい。
結婚式で配る席次表に書かれている定番のプロフィール、
「結婚したら子供は何人欲しい?」に私は2人、妻は4人と答えていた。
当時は、夫婦ともに仕事が忙しくも楽しい時期であり、
子供はいずれ出来るだろうと気楽に考えていた。
友人のFacebookや年賀状には子供の写真が増えてきたし、職場の同期や古い友人グループで子供が生まれると、出産祝いを送るような習慣もできていた。
焦りはないが、そろそろ自分たちも、と思うようになってきた。
結婚3年目、私の転勤に伴い妻は仕事をやめ、この頃からいわゆるタイミングを取り始めたが、できなかった。
あるとき大学時代の友人と飲む機会があった。久々にあった友人と会話の中で、子供の話になった。私より早くに結婚した友人には2人の子供がいて、私より後に結婚した友人にも子供がいた。
「うちはなかなか出来ないんだよねー」
「それって不妊じゃね?」
自分でも思っていたが、やはり他人に言われると不妊の不の字が心に響く。
なんだか自分が劣っているもののように感じてしまう。
「不妊」とは、妊娠を望む健康な男女が避妊をしないで性交をしているにもかかわらず、一定期間妊娠しないものをいいます。日本産科婦人科学会では、この「一定期間」について「1年というのが一般的である」と定義しています。
日本生殖医学会のHPを見ると、米国の生殖医学会の声明も書いてある。
不妊症と定義できるのは1年間の不妊期間を持つものであるが、女性の年齢が35歳以上の場合には6ヶ月の不妊期間が経過したあとは検査を開始することは認められる
期間にこだわらず、必要と思ったら早めに気軽に受診するのがよいと思う。
原因の半数は男にあるということも知識として知っていたし、「検査を受けよう」と妻に言われたときも、特に抵抗なく「そうだね」と答えたと思う。ひとまず近所に産婦人科があって、不妊のチェックもできるようだったので行くことにした。
参考
人口動態調査 人口動態統計 確定数 婚姻 上巻 9-11 全婚姻-初婚別にみた年次別夫妻の平均婚姻年齢及び夫妻の年齢差 年次 2018年 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口